幻覚?違う。あれは夢だ。

以前幻覚のようなものが見えたと書いた事がある。
 
あの後しばらく見えなかったのだが、PTSDでフラッシュバックのようなものを
体験して、すっかり私は視覚的なものでもおかしくなってしまったのだと
思っていたのだが、深夜床に入りふと思いついた事がある。
 
それは私の見た幻覚は明らかに普通の幻覚とは違う点があった。
それは現実の風景と重ならないこと。
つまり見えない物が見えるのではない。全てがありえない映像を映し出している。
以前に書いたとき見たものは星だ。寝室で寝ていて起きあがり、そこで見た。
屋内なのに星がたくさん流れていて頭がおかしくなったのかと正直思った。
 
しかし良く考えてみるとあれはおかしな点がある。
私は目覚ましを止めて、ふと天井を見たはずだ。
しかし流れる星を見ている私は立ちあがっている。
気がついた私は目覚ましが止まっているのを確認し、夢ではなかったのだと思い込んだ。
そして布団から出てきた。
 
しかしフラッシュバックを体験したとき、気がついた。
フラッシュバックは当時の映像が頭に流れる。
それは視覚があたかも他の映像にハッキングされるようにだ。
今の見えている映像に重なるわけではない。幻覚はどうなんだろうか。
あの映像は幻覚にしてはちょっとおかしい。
星を見ている自分は立っている。それは位置的に洋服タンス角度から考えても間違い無い。
ではなぜ、幻覚が消えた後で私は布団から出ているのだ?
 
幻覚だと思い込んでいたあの映像はなんだったのか、それを解く鍵がもうひとつあった。
先日のエクセルの職能評価にて、実は私は途中まで来た作業を突然忘れてしまった。
いや、正確にはその瞬間寝ていたのかもしれない。
起きた私は寝る前の事をすっかり忘れてしまっていた。
私の脳波は受身の状態の時、睡眠と同じ反応をしているらしい。
 
………あの幻覚は自分の寝室で見た白昼夢だったのかもしれない。
しかも高次脳機能障害特有の症状によって、一瞬だけ見える白昼夢。