実名に移行するかネットの匿名性(最高裁判決より考える)

ネットの匿名性が非常に議論になっている。
私としては匿名性は一部で守られるべきと考えている。
それは例えば恥ずかしい事や実名だと問題のある場合に必要だと考える。
 
例えば私のブログであれば、この障害を知人に知られるとめんどくさい。
説明するのにいちいち手間がとられるので匿名性は守られるとありがたいと感じている。
 
しかしそれとは逆に匿名性を守ってはいけない事もある。
誰かの批判や商品の問題点の指摘に匿名性は危険な書き込みの抑制が出来ないと言う
問題もはらんでいる。
 
問題となった2ちゃんねるの匿名性による侮辱的な書き込み
名誉毀損問題は10月7日に損害賠償として400万の請求が認められ確定した。
今後の多くの2ちゃんねる裁判に影響するであろう。
ひろゆき氏には可哀想だが、どんどん裁判で敗訴すれば良い。
このような問題が個人レベルでどれほど行なわれているか考えると
頭が痛くなる。
他人を侮辱する事を「ガス抜き」だといいカテゴリイまで設ける掲示板の存続を
私としては認めるわけにはいかない。
このブログにも一部接続しているが、それを有害だと認識しつつ
しかしその集客力に敬意を示して接続している。
 
 
ひろゆき氏はゴーログ氏のブログに対し
・炎上しても実生活で困らない
という表現をしている。
しかし世の中に批判されて嬉しい人間などいない。
まして相手が匿名、さらに連絡のつけようも無い無責任な書き込みとなれば
「反論を許さない」という風潮があっさり出来てしまう。
この反論は多数意見こそ正しいという民主主義の最大の汚点であり
少数意見をあっさり潰してしまう恐ろしさを私は見て感じざるを得ない。
 
◆H14. 6.26 東京地方裁判所 平成13年(ワ)第15125号 損害賠償等請求
http://courtdomino2.courts.go.jp/kshanrei.nsf/0/2075f93e3210745849256bed0030f3ef?OpenDocument
上記リンク 最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)は7日、掲示板の管理運営者の上告を退ける決定をした。