破壊と低下は違う

私たちの脳が機能を低下した場合、確実に血流量が本当に減るといえるのだろうか?
破壊された箇所において血流量が減るのは理論的に分かる。
しかし機能の低下が起こっている場合、その部分が確実に血流量が減っていると断言できかねる。
 
前日書いた事だが、脳は代替機能を持っている。他方での能力の補填をする場合もある。
さらに回復機能がある。断線した回路を復帰させようと動く組織がある。
復帰組織が活発に動けば、当然エネルギーの消費はその箇所で多くなる。
 
 
 
う〜んアタマがこんがらがってきたが、PETという機械が万能ではないという
私の考えは固まりつつある。
MRIやCTは脳の破損箇所を直接見るのだが、PETが見つけるのは血流だ。
人間が炎症を起こせば血液内に白血球が増えるのと同じ要領で考えていたが
よく考えたら糖の代謝を計るのは、そんな単純な事ではないのかもしれない。
 
 
 
 
私以外にもたくさんのPET不適合者で且つ高次脳機能障害を起こしている患者はいるのだが
現在の診断基準において、高次脳機能障害として認定されない。
今後はそんな人のためにも活動をしていきたいと思う。