もしかしてこれはとてもスゴイ事なのでは??


パーキンソン病:原因たんぱく質の抑制物質を特定
 

東京農工大などの研究チームは11日、パーキンソン病の原因となるたんぱく質(αシヌクレイン)が、神経細胞を壊す塊となるのを抑制する物質を突き止めたと発表した。納豆や野菜、果物などに含まれるピロロキノリンキノン(PQQ)と呼ばれる物質で、試験管に入れた原因たんぱく質にPQQを加えると、PQQを入れない場合に比べて固まって生成される繊維の量が大幅に減った。研究チームは「パーキンソン病の治療や予防薬開発に有望な物質といえる。今後、動物実験などで効果を確かめたい」と話している。

 パーキンソン病は、脳内物質のドーパミンが不足し、体が動きにくくなる難病。原因たんぱく質が凝集・繊維化し、脳内のドーパミンを生成する部位の神経細胞を壊すため起きる。細胞の破壊を止める治療薬はなく、脳内でドーパミンに変化する薬剤を投与する対症療法しかない。

 研究チームは、原因たんぱく質とほぼ同量のPQQを入れた試験管と、原因たんぱく質だけを入れた試験管を約150時間観察し、原因たんぱく質が繊維になった量を比べた。その結果、PQQを入れた試験管の繊維の量は、入れない試験管の1割以下にとどまっていた。

 研究チームの同大大学院の早出(そうで)広司教授(生命工学)は「PQQが原因たんぱく質に結合して、凝集・繊維化を止めているようだ。この物質が患者の体内でも働けば、パーキンソン病の進行を止めることが可能になる。繊維化したたんぱく質を分解する根本的な治療薬につながる可能性もある」と話す。

 パーキンソン病に詳しい服部信孝・順天堂大医学部助教授(脳神経内科)の話 PQQが、原因たんぱく質の構成成分に働くことは知られているので、理論的にも興味深い成果だ。PQQは水溶性なので、新薬を開発する場合は脂質の多い脳内へも入りやすくする工夫が必要になるだろう。【永山悦子】

毎日新聞 2006年4月11日 22時05分 (最終更新時間 4月12日 1時19分)

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060412k0000m040137000c.html
 
 
 
私は理系ではないからよく分かりませんが
一応ずらっと見て思ったのは、これは脳の病気に対して効果のある薬剤として
実はとても画期的なものではないでしょうか?
なぜなら私が知る限りの脳に作用する薬は、みな対処療法としてのものばかりで
直接効果のある薬は聞いた事がありません。
 
 
 
たとえば精神症状に効くこのような治療薬も出てくれるといいなあと思うのです。
私が知る限りは対処療法しかありませんしね。