赤子を暗闇に半年置くとどうなるのか

赤子を生まれて半年間、暗闇に置いておくとどうなるか。


全く目が見えなくなります。
恐ろしい話ですが、これは実例があります。
決して研究の為にされた事ではないのですが。


脳にダメージを負うと
脳は自動的に様々なシステムをリセットします。
頭を打った時に『星がキラキラ』見えると思いますが
あれは星ではなく、網膜の血液(白血球)です。
普段は脳の自動処理で消しているのですが
リセットして再起動する間には、それが見えるわけです。
そういったシステムは全て乳幼児に作られるのですが
半年間の間に、システムが作成されてしまい
その後はシステムの変更がほとんど出来ません。

語学の問題も、この時期に耳で聞く必要があるらしく
子供が誰に教わるわけでも無いのに母国語が喋れるのは
この時期にシステムを先に作ってしまうからです。


稀にそのシステムが破壊され
赤子に戻る場合があります。
これが高次脳機能障害であると
私は思います。
ただし、破壊されたからと行って
悲観する事はありません。
その部分が空白になっているなら
再度、情報を入れてやれば
理論的には元に戻ります。
場合によっては、以前と違う能力を獲得する場合もあるでしょう。



しかし、戻らない場合が多いのはなぜでしょう?
それはたぶん乳幼児のような成長性が大人の脳には無く、また大人であるが故に無駄な情報が多すぎるのでしょう。
人は乳幼児から成人の間に平均して300%脳が肥大します。
しかし成人から先はほとんどが成長しません。
成人になればなるほど、傷を埋めるのは困難だと思います。

しかし私がダメージを受けたのは
27〜28ぐらいであり
その後に回復した機能は沢山あります。
(勿論、失った機能もありますが)

脳には可逆性が無いと言われておりますが
私はそれを、ある意味で正しく
ある意味では間違っていると思います。

長くなりますので、その話はまたいつか。