役者とマネジメントは相容れない

劇評を書いていて常々悩む事だが

自分が出来ない事を、棚に上げて
ばっさり役者に斬りすてる行為は非道の一言だ。


じゃあ止めるか・・・・、と思いはじめた頃に
役者から書いてくれと頼まれはじめた。
頼まれれば、書くしか無い。



しかし本来

役者は自分を追求しなくてはいけない。
棚に上げたら、成長は止まる。

演出家や劇評は自分を棚に上げて批評をしなくてはいけない。
自分が出来ないから・・・と批評を甘くすれば
あいつの批評は信用出来ないと言われ、仕事は無くなる。


で・・・・・・俺は不器用なんで
両方は出来ないんです。
藤プロ所属の時から感じていたが
プレイングマネージャーは俺には出来ん。
・・・・・やってたけどね。どっちかに絞るしか無い。

役者orマネジメント


いま、ちょうど、その分かれ道に来ていると思う。




俺はどうしたらいいんだろう?
支え無しに、この不況の風を立ち上がるには
ちょっと辛いんだ、正直。


誰だよ。
俺の腹を風よけにしてるやつは。



役者としての俺は、せいぜい再現ドラマ止まりだろう。
今の演技力で既に限界を感じているんだ。情けないが才能がない。

元々の始まりは
・娘に観てもらいたい
から始めた役者だが、今はそれが足枷になっている。
子供の事、私的な物を切り離して、仕事をしなければ
表現が伝わるわけがないではないか。馬鹿だな俺は。



答えは既に決まっている。
口に出すのが怖いだけなんだ。


誰かに押されるのも嫌だ。
自力で口に出したい。



押すな押すな。
前振りじゃねえっての(笑)
落ちる落ちる。いやーん。