転売と商売

どうしても転売の話をされると
歯切れが悪くなる。

どこから転売で、どこから商売かの
区別なんてものは無くて

いえば、全ての商売は転売とも言える。

コンビニもデパートもネット通販もグッズ買い占めも
全部が商売だし、転売とも言える。


だから後はモラルの問題ではないだろうか。



最も嫌われるのは、買い占め行為だと思う。
その中でも卑劣なのが食料買占。

過去に米一揆や災害地での非常識な値上げなど
激しいバッシングを受けている。

次に限定品の直接買い占め
これもバッシングがそこそこ強い。

また、セール品を買い占める者もいるようだ。
昨日も八王子のビッグカメラが安売り放出をして行列を作っていたようだが
業者が多数、紛れ込んでいたのは公然の秘密。
あれで行列を作って、ニュースにするのが
家電屋の戦略である。


次に、一般的な業者は卸や製造に直接交渉して
値切った物を正価で販売する。
交渉相手が難しくなるほど(海外であったり商売を嫌っていたり)
利鞘は高くなる。

このさらに上を行くのがユニクロ方式
自分達で製造〜流通〜販売まで
全てこなしてしまうやり方だ。



うちは服と本がメインだが
服は一般と大差無い。

卸から一括で仕入れ、保証や説明を付加価値として加えて
販売する。
今後は名入れや裾上げ程度のサービスを付けるぐらい。
場合によっては修理も出来るようになるかもしれない。


本は長年の経験から目利きが出来るので
安い本の中から、学術書関連を引き出して
高値をつける事が出来る。

また、これは経験と独学だが
カバーやページの破れ、剥離を補修したり
書き込みの8割程度を消却する事が出来る。
いつか9割程度を消せるようにしたい。

いずれ機会があれば裁断されてしまった貴重な本を製本し直してみたい。


そういえば、劇団つくしんぼに図書館で働いてる人いたな。
ちょっと機会があったら聞いてみよう。

基本的に流通はネットだが、うちは海外発送に対応している。
アマゾンはそれが出来ないが、こちらはそこそこノウハウがたまっている。


話が逸れた。



商売というのは色んな形をとり
多様なサービスがある。

個人的な意見としては
買い占め行為自体を【悪】だとは思わない。
食料買い占めは生活に関わるので、やめてもらいたいが

限定品やセール品の買い占めは
買い占める業者憎しの声ばかりだが
限定製造するメーカーへの批判をあまり聞かない。

限定製造も、いわば購買心を煽り、価値を吊り上げる行為だから
批判されて然るべきなのだが、実際にはそこへの批判はあまり聞かない。
※過去にガンプラやタマゴッチの品薄は凄まじいバッシングがあったそうだが


ただまぁ、なんか可愛げが無いんで俺はやらないわけだが。

セール品買い占めも、いわばその時限りの商売であって
長期間の定期的な仕入れが出来ない。
うちは信用を重要視しているので
もう商品が手に入らないという仕事はしたくない。
仕事はある程度にシステム化出来るよう、多様させてはうまく機能しない。


あとは、なぜそれを売るかだと思う。
今の家電製品は、ただの売りっぱなし。
保証は付けるが、説明は出来ない。
物は売るが、修理は出来ない。


しかし日本人の商売は違うんじゃないでしょうか。
売ったら、それを最後まで面倒を見る。
壊れても、直し、また使えるようにする。

これは個人的な区分けだが

転売:買った物を横流しする
商売:仕入れた物に付加価値(保証や困難な地域に届ける)を付ける。

だと思っている。


そんな気持ちで仕事をすれば
なんとなく優越感も生まれるし、相手も気持ち良く取引してくれるんじゃないかなぁ〜と考えている。


そんな事を思い八王子〜東銀座まで
電車に乗ってのんびり過ごしながら徒然と書いてました。
今からまた弁護士と打ち合わせです。
寝不足気味〜