リストカメラWQV−1に関するレビュー(主に欠点と必要な改善点)

papabon2005-03-22

あれほど当時騒がれながら、なぜ三作で開発が終わってしまったのか
気になりながら購入したのだが、腕にはめてみてよく分かった。
カメラをよく使う人ならば理解できるだろうが、カメラの視点が低すぎる。
腕にはめたディスプレイが固定式のために当然人間は下から時計を見る形になる。
つまりリストカメラはどうしても人間の腹の辺りが視点になる。
当然に高い位置の掲示物は撮れない。
では印刷物はどうかというと、これも撮りにくい。カメラを下に向ければディスプレイは外向きになる。
よって撮影者はこれを見ることは出来ない。
三作作られているが、これを改善した様子は無い。
はっきりいってカシオはこれをどんな場面に使えというのだ?
たぶんディスプレイを跳ね上げ式にすることで解決するはずの事を
たぶん重さの関係で取りやめたのだろう。
 
それと画像の解像度。
当時の携帯電話のカメラとたいして変わらず、問題は拡大機能が本体にない事だろう。
いま作成したらきっと
簡単に解決するレベルである。もったいないことをしたものだと思う。
 
重さに関してだが、若いときにGショックを愛用していた私には
全く苦ではない。むしろ軽い(笑)
私が手に入れたのはステンレスなので、その他のシリーズはもっと軽いはずだ。
それでも今の若い腕時計を経験した事のない若人にはきついのかもしれないが。
 
時計のフォントが荒いという事がよくほかのレビューで書かれていたが
それ以外の不満点が見つからなかったのではないかと思うほど、機能はよく練られている。
むしろ腕時計の機能即時性を再度思い出させるとてもいいきっかけになった。
 
デザインは二作目のWQV−3以外はおもちゃレベル。はっきりいって私の年で腕に巻くのは
いまだに躊躇する。
これならスポーツ系の歩数計測付きのほうがましだ。
 
通信関係は私の手もとのモバイルでは全く問題外。
二作目からは通信の汎用をもたせてザウルスなどとも通信できるらしい。
(訂正:三作目のWQV−10がザウルスの「IrTran-P」規格に適合可能性が高いだけのようだ)
情報ソースはhttp://www.casio.co.jp/ww/wc/wqv-10/faq/faq_pda2.html
まあ腕時計型という機能から考えれば、ほかに通信してどうするんだという気がしないでもない。
へたに赤外線通信を使いやすくすれば、当然盗撮などのくだらない事に利用しようという
連中が出てくるわけで、正しい判断だったのかもしれない。
 
まあ高次脳機能障害者として多くのモバイル機の活用が必要なわけで
ためしに購入したわけですが、むしろ腕時計の必要性を再認識するという
予定外の結果にまあ喜んでいいんだか、悲しんでいいんだか(苦笑)