架空世界とは存在しない世界なのか?

私はよくネットのことを架空世界だと表現する。
しかしこれはゲームの中の世界とは違う、全く別の世界。
そして現実の世界とも違う第三の世界とでも言った方がいいのだろうか?
それもちょっと違う。
 
古きゲームの中での世界では人はコンピューターのプログラム世界を旅行していた。
そしてその世界を浮遊する人間が出てくる。それをオタクと言いかえる社会が出てきた。
コンピューターが作った世界でしか生きられない人達だと。
 
しかしそれは世間の誤った考えだ。コンピューターが世界を確立したのではない。
あれも私達が作った世界なのだ。あのドラゴンクエストファイナルファンタジー
世界も全て人が作った世界だ。作り手がいて、受け手がいる。そして受け手が反応して作り手に伝わる。
それはかなりの遅さながらもコミュニケーションはあった。
私は以前にゲーム関係の会社でアルバイトをしていた事がある(いろいろやってますなあ)
面白くなければ全く無視される世界。そんな世界が今ここに常にある。
 
私はネットを架空世界とやはり呼ぶのだろう。
それは人と人とのコミュニケーションが問題なのではない。
顔と顔が見えない世界。CPUが途中で介在する事によって一般とは違うコミュニケーションが
発生するこの世界はやはり現実世界との違いがあり、しかし現実世界よりさらに難しい世界なのだと思う。
全てが記録され、メガホンを遥かに超える影響力を持つ奇妙な世界。
それは夢の中の「何をしてもリセットされる」そんなかわいい世界では無いという事だ。