精神科と心療内科の違い

話を聞くとよく「精神科」と「心療内科」を一緒にしていたり、重い方を精神科で
軽い方を心療内科だと考えている人が非常に多い。
全く違わないとは言わない。30点位はあげてもいいかと思う(苦笑)
でも基本的に全然別物だ。
 
精神科とは現在、精神が原因で精神がおかしくなってしまう事を主に治療目的としている。
自傷行為や依存症、支離滅裂や意識消失などだろう。
これらは身体的ダメージを与える事もあろうが
基本的に直接内部から身体を破壊しているわけではない。
 
心療内科は精神が原因で身体的な影響を及ぼす事を治療目的としている。
精神的ダメージによる胃潰瘍などが良い例だとおもうし、それ以外にも
精神から身体内部がダメージを起こすことは頻繁にある。
 
以前仕事で付合いのあった某総合病院の心療内科の先生は
いつまでたっても「心療内科」の認知率が上がらないとぼやいていた。
そういえば、以前某TVドラマで心療内科をタイトルに掲げながら
内容は明らかに精神科の患者を扱っていたと問題になった事もあった。
それほど世間は心療内科を誤解している事が多いように思う。
 
しかし心療内科にせよ、精神科にせよ、治療方法の発展はいまだ進んでいない。
抗精神薬を投与して時間を置く。これがほとんどである。
精神的疾患は精神疾患の原因」を取り除く事が重要である。
たとえば会社が原因なら退社する事も治療のひとつと考える積極性が欲しい。
家族の病気が問題になることも多いが、その方が元気になることが必要だ。
恋愛が問題ならそれを解決させる能力を持つしかない。
イジメに対しては「闘うor全力で逃げる」の決断をしたほうがいい。
(私は逃げる事を恥じなくていいと思う。これは防御の策のひとつだ。)
 
精神的疾患を持つ人を精神的に弱い人だと決め付けないで欲しい。
精神疾患を持つ人の中には責任感が強い人が結構おおい。
それはなんでも自分でしまいこんでしまい、自分ひとりで解決として
精神の器官がオーバーヒートしてしまうんだと思う。
自己防御本能が本人の意思に反し、幼児退行や意識消失を起こしているのだと考えると
なんとなく納得できる気がするからだ。
 
追記:大事なこと忘れてた。精神疾患にとって最大の問題はストレスより睡眠不足だと私は考えます。
睡眠不足が正常な判断力を失わせ、それがストレスの引き金になります。
ネットをしている若者はみな非常に睡眠時間が少ない。
私はテレビを見ないようにして、本は漫画喫茶か公共交通機関のあいだだけ。
その他の娯楽をなるべく排除しないと睡眠時間は取れなくなります。
気をつけてくださいね。