血と骨を見る

予定がひとつ消えたのでビデオ屋に行って見たかったものをいくつか借りてくる。
そのなかのひとつに「血と骨」がある。
見ようかどうしようか悩んでいたが、思いきって見てみた。
 
その内容はR18指定である事からどれほどの暴力が渦巻いているか想像がつく。
 
感想はといえば、あの父は私の父にとてもよく似ている。
どちらも全く引けを取らない凶暴性を持っていた。
そして家族を死ぬまで欲しており、そしてその願いはかなわなかった。
まるでわが父を見ているようであり、古い家族にこれを見せるのははばかられる。
 
内容を読んでいてふと、この話を以前にどこかで聞いた事があると気がついた。
原作の検索をかけたら梁石日の名前が出てきた。
「月はどっちにでている」の原作者だ。この原作には結構印象深く、忘れられない。
私は朝鮮という国は好きではないが、この方の作品を読んでから
在日コリアンという方々にはとても不思議な共感が持てている。
 
そういう意味でもこの作品を見る事は、朝鮮に対する考え方に
転換をはかりたい方にはいい作品ではないだろうか。