日常会話と交渉話術

日常会話と
交渉話術は

全く別物だ。


日常会話は、コミュニケーションであり
無駄な事に意味がある。
タッチコミュニケーションは無駄の極致だ。意味を求める事が馬鹿げている。


対して、交渉、話術は効率と心理戦。
無駄を極力省き、相手からの情報をギリギリまで引き出して
こちらの情報を限界まで隠す。
どのタイミングで、相手の論理の柱を叩くかが、重要な問題となる。


1時間の議論を3分割し20分単位に分け
15分喋らせて、5分反撃する。
人間は体力があっても、よほど普段から喋る仕事をしていない限り、精々10分も話せば体力は尽きてくる。
最初は飾った話をしていても、疲弊した体力で無理に話せば、本音が出てくるものだ。
わざと、最初の話をスルーして、後半の矛盾との違いを突く。
それだけで、相手の周囲に対する信頼は簡単に崩せるものだ。
前半の話を後半で崩せば、全ての話が虚構に聞こえてくる。
実際はひとつを崩しただけなのだが、聞く側は全体的な説明全てに疑問を抱くようになる。聞いている人間は多いほど良い。
前半の話をスルーする事は大きな意味がある。
一度崩した信頼は簡単には戻らない。
信頼を取り戻そうとする相手は、こちらの言い分を聞かざるを得なくなる。
その為には、前半の話を確実に記憶しておかなければいけないが。


しかし、日常会話と交渉話術をごちゃごちゃにしてはいけない。
普段の会話で交渉術を使えば、間違いなく嫌われるだろう。
男性は、人と日常会話を話す時まで交渉話術のようにする人が多いが
あれは嫌われる一因だと思う。

交渉話術は必要な時の最小限で抑え、普段は無駄な会話コミュニケーションを楽しみたいものだなぁ。