ノイズとアート

芝居と写真、イラストを見比べて
大きな違いを考えてみると

それはノイズではないかと感じる。



芝居にも写真にも、イラストだって
実はストーリーが存在しており
ただ大小、長いか短いかの違いなのだ。

するとノイズとは何か?
これを私が勝手に定義すると
メイクにおけるシミやシワのようなもの。
個々対象者の無駄な傷、汚れ、シミ、シワ
レンズを通した空気の濁り
データを画像変換する時のピクセル間の穴
圧縮した時に生じるブロックノイズ。
表現者と撮影者の意図のズレ

これらは
動画>静止画>イラスト
の順に発生する。



いかにノイズを除去しようとも
意図的に発生したわけではないノイズを
完全に除去出来るわけはなく
手作業にも限界がある。


このノイズが、どのような効果を与えるかというと
ノイズという言葉通り、閲覧者にとって
不要なノイズを脳の中で視覚から除去しなくてはいけないので
ノイズが知らず知らず疲労の原因となる。

つまりノイズがリピーターを阻む。


たぶん皆さん経験があると思うが
一度みた映画を再度観賞するとき
アニメーションと実写を比べて
同じレベルで好きならアニメーションを選ぶ率が高いのではないだろうか?
それはノイズが脳を疲労させるため
疲れている時ほど実写を拒む傾向にあるのではないかと
私は考えている。


という事は、アニメーション、イラストほど
繰り返し閲覧して頂ける率は高くなり
パンフレットや宣伝における効果は高いという結論になる。


逆に演劇において複雑な設定を用いる劇団が多々あるが
上記の考えを当て嵌めると、むやみやたらに閲覧者を疲労させてしまう結果に陥る。


その媒体によって、シナリオや使い方を考えないと
全く空気のギスギスしたものが出来上がってしまう。