路上芝居パルテノン多摩と演劇通信について

あの雨の中、役者達の根性で無事、一回だけですが
公演されました。

もはやアッパレの域。



脚本を眺めていると、随所に説明的な台詞が多い事に気がつく。
路上という事は小屋とは違い、舞台演劇に馴れない人が多い観客への配慮だろう。
いま考えると説明口調より、もっとシンプルにするべきだったかもしれない。

あと、ラストは全く良くない。
これはリベンジをするとの事なので
そこで何とか治していただこう。
ラストを最初に聞いた時は、それも有りかと思ったが、路上では観客個々のラストのイメージを繋ぐ時間など無い。
歩きだしてしまえば、印象の薄い話はすぐに忘れられてしまう。
こちらでちゃんと提供するのが筋だろう。


風船の割り音はよかったが
携帯切断音は完全に消えていた。
これは実に残念だ。
唯一、役者の演技を推してくれる音響だったので
次回は、単音だけなら音を用意しよう。


役者個々の評価として


◆宮本さん
彼は上手くなる。
それは芝居を数回みただけで分かった。
稽古も見たが、実に飲み込みが早い。
若さだろうが吸収力がある。
また、体格が舞台向きでもあり、声もよく通る。

◆和泉さん
自分の個性があり、ある程度完成されている。
力が常に抜けている。
悪くは無いが、インパクトに欠ける。

◆真田さん
総理大臣という実に面白い役なのだが
ややインパクトが弱く、総理大臣としての威圧感に欠ける。

◆佐久間さん
今回に限り、全く問題無し。
『やり過ぎ』という声があったらしいが
それは観客の少なさで、声が響いたからで
観客が集まると音は吸収されてしまう。
また、抑えた芝居は彼女の役柄上は無理。

◆佐藤さん
残念ながら、今回、非常に印象が薄い。
見ていて思ったのが、体格が小さい上に役柄上、作業員の娘という
ストーリー上、完全な補佐役になっており
演技が小さくまとまってしまった。
子供役だから仕方ないのだが、病気を告げるシーンは視線が作業員に向けられてしまう以上
全く彼女の見せ場になっておらず
この芝居中、もっとも印象が消えていた。



路上芝居の宿命上、雨による中止は致し方ないと考えていたが
役者達は強行公演してしまった。

それは当然に予想されうる事態であり
予備日を一週間後に作っておくべきであった。
まぁ、それは制作の仕事で俺の仕事ではないが。
※なぜか制作に俺の名前が入っていたが。



また、演劇通信において
新しい仲間が確保出来た。
今週中にも次号に関する会議を開こう。
いや予定を決めるだけでも良い。

あと、演劇通信をボリュームを上げて
発行サイクルを落とそうと思う。
そこで、コラムやインタビューを増やし
可能なら公演されたシナリオも掲載出来ると面白い。
2時間物は無理だが10分〜20分程度なら
なんとか掲載出来るんじゃないだろうか?
一部抜粋でもいいだろうし。


古本の納品書を改定し
裏のスペースが空いた。
ここに舞台公演の日程を入れるのも面白い。