夢と不況

夢と不況について思う。

景気が悪い原因は
誰か片方にあるわけではなく
全体的に悪い方向に進んでいると感じている。

例えば若者がフリーターとして働くのが
定着しているが、私はフリーターなどという働き方には賛成出来ない。
夢を追うなどと口にするが
夢を追うなら子供のうちから修業をして
成人になるころには形にせねばならないだろう。

格闘家は日々訓練をするのが当然であるし
楽家は楽器を一日離す事はしない
絵かきは絵を描かない日など一日も無い。
プロはみなそれを毎日やって生活している。休みなど無い。
週に何度かの稽古で、プロに追いつけるなど
考え方が甘過ぎる。
プロのエンターテイナーの数は限られているのだから
仮に100人の枠に入る為には、現状のプロを追い抜かなくてはいけない。
プロが毎日仕事をしているのだから
追い抜く為には休みなどあるわけがない。

義父は音楽家であったらしいが
楽器を触らない日は一日もなかった。
それでもヒット曲を数回出した程度で消えてしまったらしい。
仕事もせずに毎日稽古していてもだ。

アルバイトをしながら夢を叶えるなんて
ちゃんちゃらおかしい。
師匠に土下座して、喰わせてもらいながら住み込みで必死で修業しろ。
『芸能関係者は霞みでも食え』というのかと怒りを向けられた事があるが
その通りだ。霞みを喰って無理なら死ね。
師弟関係のある世界では、みなそうしているんだ。
芸能なめてんのか。
何が休日は自分にご褒美だ。サラリーマンかおまえらは。



夢を追うという事が、どれほど過酷で辛く、苦しく
才能に悶え、飢え、泣き、人権など無い世界であるかを
理解出来ない、常識人は

まるで夢を追う事を、会社勤めのように考えているようだが
それがどれ程に甘ったれた、ガキの発想か、そろそろ気がつけよ。
20代ならともかく、30代で
『役者になりたい』
なんて
今後、俺の前で言いやがったら、有無を言わさずはったおすからな。


話が逸れた。

どうも最近の労働者層は、おかしな夢というか
幻想というか、妄想じみた事を考えてる連中が実に多い。

よく『人の役に立ちたい』
などと言うが、自分の事も出来ないチビスケ共が何を言うか。
せめて『病気の人を治したいから医者になる』
ってんなら、まだ理解出来るが

ただ『人の役に立ちたい』などというのは


目標が無い人間の、人生におけるただの言い訳にすぎない。



仕事において、人生において
目指す物が無い事を、恥じる必要などないのだ。

神様がおまえらを作った事に、なんら理由が無いように
俺達が人生において目標を定める事を強制されるいわれはない。

どっかの作家が言い出した
『目標の無い人生などつまらない』
なんて言葉を本気にして、必死に目標を作る事に何の意義があるのか?



なぜ分からない?
ただ真面目にコツコツ働く事が
一番、人の役に立つってことを。真面目に生きるだけで実に面白い人生が待っている事を。

信念を通せば、度々に衝突が起こりドラマが生まれる。
自分を隠し、意見を言わない事が真面目だと信じているなら笑わせるな。


仕事は選ぶ必要がある。
仕事によっては、害になる事もある。
だが、益になるか、害になるかは
責任者である俺達が模索する。


若者はただ、仕事の技術を学び取り
いつか責任者である俺達を踏み潰して成長すればいい。



だんだん何の話か分からなくなってきたから
今日の俺の話はここまでにする。

あと、全然話が変わるが
俺、そんなに男性的魅力ないのかね?
もうお父さんとか呼ばれるの嫌なんだが。