友人の高次脳機能障害の某総会についての紹介

友人がみずほの総会に出席したらしく
一応紹介しときます。
 
新しい情報として
★徳島の大学で高次脳機能障害科が設立されたらしい。

オーストラリア・クイーンズランド州からお越しになった
クイーンズランド脳損傷教会(BIAQ)の前会長:ジョン・ディキンソン氏の講演
「それについて、成功する秘訣は何かとよく問われるが、成功への鍵などない。これから我々の成長について紹介しますがそれが何かの参考になるといい」
の言葉で講演を開始する。

過去60年間、オーストラリア政府は、障害者のニーズに少しずつ答える様になってきたが、脳損傷は事故などの負傷の結果と考えられたために医療上の問題をみなされ、脳損傷者は障害サービスの対象外とされた。
1997年。オーストラリアの6つの州から脳損傷教会の代表者らが集まり、それまで見過ごされてきた脳損傷者とその家族に対するオーストラリア政府の対応を改善するにはどうしたらいいかを話し合った。
各州それぞれが国に対して何が出来るかを考えて、西オーストラリア州では脳損傷者のための身分証明書を作ろうとした、南オーストラリア州では全国的な募金の日を考えて認知度を上げ資金を備えようとした、ビクトリア州ではデモ行進、newサウスウェールズ州では政治家に嘆願書を各国家的なキャンペーンを考え、タスマニア州では学校に国の教育プログラムを導入しようと考えた。そしてクイーンズランド州は、全国的な情報提供を行い、よりすぐれた教育サービスを作ろうと考えた。
それが10年後、クイーンズランド州を除く全ての州の企画はよい結果が上げられなかった。
クイーンズランド州の取り組みは
・オーストラリアや世界に向けた、インターネット上での情報提供や教育サービス
 =オーストラリア公認の訓練プログラムがインターネット上ですぐに閲覧できるようにしている
・州全域の電話相談サービス、家族のサポート
 =ライフスタイルサポートサービス:40名の脳損傷者が自宅で
  単身生活できるように支援する
  住居サービス支援:20名の複雑な行動上のニーズを抱える人々に
  住まいを提供し、24時間体制で支援する
・教育のためのパンフレット作成
 =質の高いものを作り渡すと、クライアントは置いてくれるし
  必要なときに使ってくれる(=成功するための方法)
脳損傷に関する話題を取り上げた全国的な雑誌『シナプス』の作成

チャレンジング行動(社会的行動障害)がある人々を理解し対応する能力を見につけたスタッフが、一緒に洗濯など家事をしたり通院したり・・・それを一時間あたりにいくらか当事者に負担してもらう。今は国が助言を求めてくるほどになった。
でも、国が助成金をよこして「教えて欲しい」と言ってきたことは、既に政府が知っているべきこと(調査済みでこれから調べる必要がないということ?)で、この助成金はスタッフ育成のために使うべきだから、500万ドルをそっくり返すから政府のこれの担当者と話をさせろと出たところ、政府側は500万ドルを900万ドルに増やしてこれを応援してくれたらしい・・・

クイーンズランド脳損傷教会HP