自滅プログラムと、その抵抗

生命は進化、成長、繁殖の過程で必ず自滅するように出来ている。



飢餓
同種殺
自殺
繁殖拒否

◆飢餓
最もシンプルで原始的な自滅。
テリトリー内の食物を食べ尽くす。
もしくは、それに順当するエネルギー源(酸素等)の枯渇。

◆同種殺
共食い、子殺し、テリトリー争いなど
生物は一定の範囲に必要以上に同種を囲うと、同種同士で攻撃を始める。
人間においても例外ではなく、学校、職場によるイジメの小規模から、大規模な戦争まで様々な形がある。

◆自殺
知能が高度化する事により
本能的な判断から自らを殺そうとする。
そのシステムはいまだ未解明。

◆繁殖拒否
ある一定の割合で生殖行為を拒否、もしくは擬似生殖行為で代替、もしくは同性愛へと変化し
繁殖そのものを緩やかに拒否。



それに対して人類は

○農学によって食料を自ら増産、地質学、環境学により温暖化を察知し
気候を自分達の都合よい方向へ変動を試みる。

法律学の発達により同種殺を群で強制停止、従わない分子を殺処分し他分子に影響が出ないように対応する。

○宗教が発展し自殺の禁止、心理学の発達によるカウンセリングで精神深淵部分に干渉を試みる。

○人工受精により神の技術で対抗する。


と、人類は他種族とは大きく異なり
自滅プログラムに反して抵抗をみせている。

科学、宗教学、法律学を駆使し生き残ってきた。


しかし、この抵抗にはまだ穴がある。

法律学を学び、研究する方なら分かるだろうが
法律は国境を越えない。
あくまでも自国を守る為のシステムだから
他国がそれで滅びようとも関心が薄い。



同種殺の範囲が拡がり出来上がった、戦争という自滅プログラムだけは未だに効果的な抵抗システムが存在しない。